ムーンファクトリーコーヒー —たんたんと、いとおしい。

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「自分の好きなものを持ってきて、置いていきたい人が多いんです」



三軒茶屋、大通りから小径に入って少しあるいた所に、ムーンファクトリーコーヒーはあります。
白い階段を上ったビルの2階。少し見つけにくいところにあります。

ムーンファクトリーコーヒー

かわいい器と稲垣足穂の本がお出迎え。


落ち着いた店内です。色褪せた内装は、やわらかい安心感となって体を包んできます。
テーブルの隅、窓際、ちょこんと本が群れになって置いてあります。

月の満ち欠けが載ったカレンダーも。

ムーンファクトリーコーヒー


今月のコーヒー豆、というのを頼むと、グァテマラでした。
別にコーヒーに造詣があるわけでもなく、特に何の好みもなく飲んでいるんですが、ここのコーヒーは本当においしかった。
なんというか、コーヒーはとりあえず飲むもの、といった感覚があったので、わざわざ「おいしい」と感じたのは久しぶりでした。

ムーンファクトリーコーヒー

窓際に置かれた本には、大好きな川上弘美が。
デビュー作、『神様』が福島原発事故を受けて改変された、『神様2011』。




ムーンファクトリーコーヒー

また、ちょうど部屋の隅に居座ったため、はじにかたまった本をじっくり眺めることができました。
『酒のさかな』は、料理のレシピと手書きのイラストで綴られた本。「ちょっとしたもの」をパパッと作れてしまう人、尊敬します。



ムーンファクトリーコーヒー

365日、1日ずつその日の言葉が載っている『美人の日本語』。
僕は「序破急」。はじめて知る言葉でした。
後でエヴァンゲリオン新劇場版のタイトルもこれが由来と聞いて、驚きました。





上で紹介した本は、売り物ではない様子。
カフェの奥に「ON SALE」の文字とともに、、無造作に売り物の本が積まれています。

ムーンファクトリーコーヒー

ムーンファクトリーコーヒー


安らげる空間を作っているのは、内装、。コーヒーと、本と、店員さんでした。
とても気持ちよく対応していただいて、最後は扉を開けて階段を降りるまでお見送りまで。
また遊びに行きたい、と素直に思える場所でした。


帰りがけ、置いてある本について少しお話を聞いていると、上記の言葉。

「自分の好きなものを持ってきて、置いていく人が多いんです」

三軒茶屋は、そんな人が多い。らしい。

ひたひたと時間に使っていると、もう夕方。
西日が窓から差して、ノスタルジックな匂いが漂っていました。






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