「マンガナイトと話す、マンガの現在と未来」 その1

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ワクワクとビックリが詰まった、宝箱のような本棚。



前回の記事、「出版社も参戦!勢いづくwebマンガを支える3つのサイト」でも書いたいたように、下北沢の書店、B&Bでのイベントに行ってきました。


山内康裕×永井幸輔×内沼晋太郎
「マンガナイトと話す、マンガの現在と未来」



マンガナイトとは、マンガをコミュニケーションのツールとして活用されている団体です。
詳しくは、ぜひサイトへ。


マンガナイト
http://manganight.net/


今回はそのイベントの内容の中から少し、気になったものをピックアップしようと思います。
何回かに分けて、お伝えしていきます。


B&Bにも、マンガナイトが設置している本棚があります。もちろん、全てマンガ。
何でもあり、というわけではありません。

3巻以内で完結している名作

これが条件だそうです。


その理由を、内沼晋太郎さんはこう語っていました。



内沼:下北沢には、ヴィレッジヴァンガードがあります。そのイメージも強いので、下北沢はサブカルの街として認知されている。ここで新しく新刊書店を出すのに、同じことをやってもしょうがないと感じた。

サブカルの街と言えども、昔から住んでいる人もいるし、飲んでるサラリーマンもいる。いろんな人が住んでいる。
B&Bは、欲しいマンガが決まっていない人を対象にした。そうした人は、すでに完結しているマンガが欲しいだろうと考え、「3巻以内で完結している名作」というテーマにしました。

また、売り場の制限もあるため、短いものをセレクトしてもらいました。



さて、ではマンガナイトは、どういった観点で選書をされたんでしょうか。

今回お話をされた山内さんと永井さんだけでは、「男の視点」になってしまうということで、マンガナイトの中に女子チームを作り、女子の目線からの選書と合わせたそうです。
実際に棚に置かれているマンガは150タイトルなのですが、選考の段階では500タイトルにもなったそうです。

そこからまず、被っている本、つまり複数人が「このマンガを読んで欲しい!」と考えている本を抜き出していったとのこと。
たとえば、黒田硫黄の『茄子』を選んだメンバーは多かったそうです。






奇才、黒田硫黄が茄子を軸に展開する縦横無尽な短編集。僕も大好きな本です。

次に議論になったのが、「文脈」「意外性」か。

永井さんとしては、はじめ「文脈棚」にしたいという思いがあったそうです。
「文脈棚」とは、本と本とのつながりを意識して棚を作ること。たとえば、千駄木にある往来堂書店は一級の文脈棚を作っていることで有名です。



永井:『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の横に『馬鹿者のすべて』があることで、「そうか、こういう風につながることができるのか」と感じてもらえる。






最終的に、B&Bの本棚は、文脈ではなく意外性を多く持った棚になりました。
その理由を、山内さんは以下のように語られていました。



山内:すでに、「この棚に置く」という枠がある。そうした枠の中で、「これの横にこれがある!」という意外性を感じてほしい。ここにあるから買っちゃう、というような。

また、すでにこのB&Bという書店の文脈が存在している。

この棚の、男っぽいマンガを全て知ってるという人もいた。ただ、だからこそ知らない少女マンガが気になると言っていた。「この男マンガを選んだ人たちが選ぶ少女マンガはどんなものなんだろう」と。



その後は、マンガと小説の違いについてトークが繰り広げられました。

山内さんは、「マンガは小説よりも、見ている景色が他人と近い」とおっしゃっていました。
それは、マンガには絵があるからです。

小説は、文字を読み、その世界観を自分の頭の中に構築します。
しかし、マンガはすでに絵で世界観が表現されている。




共有部分が大きいため、話題にしやすく、コミュニケーションのツールとして使える、ということでした。

しかし、また逆に、内沼さんは「小説は、違う世界をお互いが作るからこそ、その世界を話し合うのが面白い」とのこと。

どちらも、納得できるお話です。
強いていうなら、内沼さんのいう楽しみ方は、本好きの人たちが行うイメージでしょうか。

しかし、読むだけでなく、話すこと、共有することでも楽しめるとは、思えば本とは楽しみがいのあるものですね。
買う時のワクワク、本棚に入っているところ眺める時の安心感と誇らしい気持ちもあります。
んー、お買い得。

トークショーは、まだまだ終わりません。

続きはまた次回!


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