百姓貴族

極上のひまつぶし

水がなければ牛乳を飲めばいいのに。


百姓貴族

ずるい。
こんなの面白いに決まってるじゃないか。

鋼の錬金術師の巻末おまけ漫画に魅了されていた人ならば逃げられない作品。
マンガ家になる前は実家北海道で7年間農業をやっていた作者が、そこでの生活を描く農業エッセイ!
前に紹介した山賊ダイアリーと似たかほり。

この人は本当にマンガがうまいなぁ、と思う。
きちんとあげて、きちんと落とす。
丁寧に盛り上げて、ごっそり落とす!

たとえばそれは内容を知っている落語のようなもの。
落語ってのはもちろん話者によって展開とか描かれる空気ってのは大分違うんだけれど、一応の話の筋ってのはある。
だから、落ちを知っているから楽しめない、といった類いのものじゃない。
むしろ、落ちがあるんなんてのはみんな当然分かっていて、それをどう落とすか、てのが勝負所。

これも、読んでいて、「あぁ、なんか落ちがくるぞコレ」と期待させられて、それを裏切ることなくきれいに落とされる。
面白くないわけがない。

加えて、うまい、というか、ツボを心得た絵柄で描かれるもんだから、実に心地いい。

百姓貴族

笑うなというほうが無理。

でも、なんだろう。
げらげら笑う、ていうのと、ほほえむ、ていう2つの感触の間のような、気持ちのいいムズムズとした感覚をのどの下で感じる。

読んでいて幸せになるような笑い。

実体験に基づく農業生活を素材にした、ブラックでもなく、シュールでもなく、王道の笑い。
いやー、ええ気分にさせてもらいました。

これ、床屋とかラーメン屋に似合うマンガです。
待ち時間にパラパラ読んでいて、時間が来たから名残惜しく棚に戻す。
食べ終わってまた読もうとしたら他の人が読んでいて、残念。みたいな感じ。

2巻は2月に出るとのこと。

あぁ、はやく2巻でひまつぶしがしたい。



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