新宿のジュンク堂書店に行ってきました

遺言を添えて。


3/31を持って閉店する新宿ジュンク堂書店に行ってきました。

ジュンク堂が入っている三越アルコットが閉店するため、ビルに入ってるお店全てが幕を下ろします。

このまとめを偶然見て、のぞいてみることにしました。

新宿のジュンク堂に足をはこんだのは数回ほどで、深い思い入れがあったわけではありません。
しかし、行ってよかったと思える内容でした。

エスカレーターを昇り、4Fに着くとともに目に入ってくるのが、「本当に売りたかった本」コーナー。

  

題の示す通り、置かれている本には書店員の方の熱がこもったPOPが書かれています。

 

  

  

 

他にも様々な特集が組まれていました。

 

      

 

個人的に面白かったのが、「未読本限定語りフェア」

その名の通り、書店員の方々が未読の本をおすすめしているコーナーです。
最近読んだ読んでいない本について堂々と語る方法に影響されていたのもあって、楽しませてもらいました。
ちなみに、この本もしっかり(?)置いてありました。

  


他にも洋書40%フェアであったり、広い店内の様々なところで催しが行われていました。

小一時間うろついて、2点のことを感じました。

1つ目は、この書店員さんたちのPOPを面白く感じるとともに、最後の言葉だからここまで心に響くのかも知れない、という実感です。

ヴィレッジヴァンガードに置かれている本には、独自のPOPで目を引かれます。
今回のジュンク堂書店員さんたちの素の言葉も、ヴィレッジヴァンガードのように縛られていない自由さを感じます。

仮に普段からこのような宣伝方法を取っていたとしたら、ここまで自分は思い入れをもたなかったでしょう。
きっと楽しんでPOPを読むものの、それはヴィレッジヴァンガードしかり他の本屋でも見かけられるものである以上、流し読み程度のものだっと思います。

しかし、これらのPOPは、ジュンク堂閉店という事実の上に成り立っています。
なので、自然とひとつひとつを読み入ってしまうと共に、「最後の言葉でなければ、読まなかったんだろうな」という物悲しさを感じました。そしてまたその物悲しさが、POPにより一層の憂いを帯びさせました。


2つ目は、本棚の整理です。

最後のフェアということもあり、比較的多くの人がいて、本を買っていっていました。
本棚から本は消えていき、その空きに新しい本が補充されることはありません。

本が消え、そのたびに形をくずす本棚を整理していく書店員の方々。
その、閉まる運命の書店の本棚を整理する、というのはどういう意味を持つのだろう、と考えてしまいました。

もちろんこれは、最後というだけでかけつけた部外者が感じる、過ぎたセンチメンタリズムなんですが、黙々と本棚を整えていく書店員さんに見入ってしまいました。
前回紹介した刑務所図書館の人々に、本棚の整理に言及した箇所があったので、それに影響された部分はあります。

とはいえ、僕は書店員として働いたこともなく、表側しか知らない身なので、売る側と買う側の抱いている思いの質は大きく異なっていると思います。
しかし、感じ入ることの多い機会だったことは、確かです。


「ホント本屋がスキ!!」というコーナーでは本や書店に関するものが集められていて、ついつい買ってしまいました。




3/31まで開かれていますが、どんどん本は売れていっているので、行くつもりの方は早めに行くのが吉かも知れません。
本は売り切れ、POPだけが本棚に残されている箇所もあります。


ちょっと切ない気持ちと面白さがないまぜになった、不思議な空間でした。
お時間のある方、ぜひ遊びに行ってみてください。




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